風が桜の花びらを散らす 春がそれだけ弱まってくる

　今日は花見兼観光をしに清水寺に行ってきました。
　京都に住み始めて数年経とうとしているにも関わらず、清水寺と八坂神社と平安神宮がごっちゃになっている相方のおかげで堀川五条から清水まで歩く羽目になったんだが、意外と歩けるもんだ。
　途中で五条天神さんとか寄り道しながら行って、茶わん坂の入り口でひとの多さに負けて大谷廟の桜に浮気してふらふら入っていったら、花祭りやってました。

　これはお釈迦さまのおかあちゃんに受胎告知した白いぞうさん。しかし牙は七本じゃねえのか。
　そういや四月八日は灌仏会だなあと思いつつ、振る舞われた甘茶を頂いて境内をのんびり散歩しました。

　水際に落ちてた桜の花。睡蓮みたい。しかし、デジカメってのは写真を撮る人間の腕を選ばないのがすばらしい。
　そのあと、大谷廟の裏手を出て、墓地の中を通って清水寺まで行きました。こう書くとあれだけど、勾配がきついだけあって眺めがすごく良くて、お墓参りに来るには大変だけどこんな眺めのいいお墓に入れたら気持ちよさそうだなあと思うような立地だった。

　で、清水に行ったのは別に清水寺が見たかったわけではなく、三寧坂のお土産物屋さんを見たかっただけだったりしたので、清水のお花だけ冷やかしてさっさと参道を下ったのだった。
　きんつば屋さんが新しく出してた揚げ餅が香ばしくて美味しかった。麸まんじゅう屋さんは業態と商品変わってて、目当てのおまんじゅうがなくなってた。坂を下っている最中に、脇の道の枝垂さんが花びらを風に舞わせてくれていて、あの道は下ったもん勝ちだと思った。
　ほいで、高台寺で日本の危機が起こったら動き出して立ち上がりそうなでっかい観音さまを冷やかして、花盛りの木屋町を通って鴨川のほとりでみたらし団子食べて、よく通って気になってたけど入ったことのないチーズケーキ屋さんのケーキを一念発起して買って帰りました。食べたら美味しかった。
　五時間ぐらい歩きづめだったので、帰って来たら足の裏が死にそうだった。そして、久しぶりに昼寝で爆睡した。
　しかし、こう書くとほんとうに花より団子だなあ。いや、花も見たんだけどね、あのうつくしさはなかなか、拙い文字じゃあらわせないんだよね。