けれどその魂の先にかすかなともしびのようなものが見える

　桜の花びらがさあ、そよ風にふかれてはらはら舞うのとか、つむじ風に煽られて雪みたいに降ってくるのとか、すごいね。四月の明るい光にそれがちらちら光って見えるの。すごくきれいだ。
　でも花びらが舞ってるってことは桜ももう終わりなんだよなあ。名残惜しい。
　去年は五月がもの凄くきれいでいい季節なのだと思い知らされたんだけど、今年の四月もなかなかどうして。
　て言うか、なんでこんなにいい季節に気付かずに今まで生きて来たんだろう。いや、桜がきれいなのは知ってたんだけど、桜吹雪がこんなにきれいだと自覚を持って見たのは今年が初めてじゃなかろうか。

　てるてるのさーもうひとつのかおって基本的に気が狂ってると思うんだけど、たまにはっとする程うつくしい旋律があったりあの螺旋階段のようなピアノがあったりで割と好きなんだ。歌ったことないけど。
　私がわけのわからないことを言い出したと思ったら、合唱の話をしているのだと思いねえ。
　私は実はわりと常に、合唱組曲丸々お題的に使って創作出来ねえもんかと思っていて、まっこの方舟とかティオとか光と風とか、みどりさんの愛プロとか風に鳴る笛とかかみさまとか、石井歓の風紋とか三善の童画とかたかとみさんの新しい歌とかまあいろいろ虎視眈々と狙っているわけですが、てるてるのもうひとつのかおもそのひとつでねえ。で、いまそれがちょっと昇華出来そうな糸口が見えているので、そいつを見失わないようにしたいなあとか思うんだけど、如何せんそれがヒバツナなんだよね。
　今私は本を作るべくサスナルを書いているので、脱稿するまでその糸口を掴んだままでいられるといいんだけどなあ。
　どうでもいいけど、三善のクレイの絵本聞いて、谷川の詩を見てクレイの元の絵を見ると、なんかいろいろすごいと思うよね。まずあの絵を書くひとがいて、あの絵を見てあんな詩を書くひとがいて、それからああ言う曲つけてしまうひとがいるのだ。すごい。
　うん、本当にわけわかんないこと垂れ流していてどうなんだって自分でも思うんだ。