fly me to the moon

　職場にねた帳を忘れてくるともう絶望するしかないよね。
　なにが恐ろしいかって、自分の机の上に忘れたのならともかく、どこともわからんその辺にぽつりとおきっぱにしている可能性が捨てきれないと言うことだ。

　なんかこの週末で部長が低燃費少女ハイジにはまったらしく、猛烈に勧められたのだった。
　んで、そもそもなんでハイジはオンジに引きとられたのって話になってググったら、ハイジの本名がアーデルハイトと言う事実に行き当たったのだった。
　そんなわけで、こんどアーデルハイトって子が来るよ、お前のひとつ上の子だよって言われてうわーハイジだあとどきどきわくわくしていたまだ諦めのよさを知らないころの炎真くんが、実際その女の子に会ってあのハイジとはイメージ違うけどかわいい子だーとか思っちゃった炎真くんが、鈴木さんに返り討ち（返り討ち？）に遭うような妄想が閃いては消えた。
　話として広げる程のバックボーンがわからないのが敗因である。そこを妄想で補うのが二次創作の真骨頂なんだろうけどねえ。
　どうでもいいが、思わず雲雀さんが手を出す程の戦闘能力を持った鈴木さんを擁しているのに先生も知らんような弱小ファミリーってのがなんとも解せん。これで最終的に敵対してくるとかはほんと勘弁だよー。継承編とかもう銘打たれてしまったからあれだけど、ここ何週かの日常編っぽい感じが本当に好きなんだけどなあ。

　リリエンタールを読むと、本当に泣きたくなる。今回も泣きたくなった。少年漫画って、更なるメタモルフォーゼのために少年が傷つけられるのを是とする物語でもあるよなあとハンターを読んで思ったんだが（本当にゴンは見事なフリークスっぷりだと思う。キルアがちょう可哀想だぜ）、リリエンタールはひたすらにやさしいよなあ。みんなが思ってくれて、みんなが助けにきてくれるんだ。最終的にひとりで戦わねばならないと言う少年漫画の主人公の運命からは外れているけれどもなあ。やっぱりあれは、少年漫画じゃないんだろうか。載っている媒体が少年漫画雑誌なだけかなあ。