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 澄み切った泉はくちびるを求め、わたしが飲みたいのは里の狂気と呼ばれた頃の自来也先生の話だったりとかそう言う話。

 そういや原作で、里の狂気と呼ばれた自来也先生の描写って一切ないんだよね。
 ただの悪ガキだったり、そこを脱すれば戦災孤児を養うたり、同志が里を抜けようとするのを止めようとして止めらんなかったり、教え子の新婚家庭でお茶頂いてたり小説書いてたりと、まったく狂気とはかけ離れたところばっかではありませんか。
 んで、悪ガキと、戦災孤児を養ってやろうとした青年とのあいだに、きっと里の狂気と呼ばれた頃の彼がいるのだと思うわけだ。どうでもいいけど里の狂気って本当に素晴らしく素敵な二つ名だと思うんだがどうだろう。白い牙とか黄色い閃光とかより余程洒落ているよなあ。多分、単純なる事実の形容なんだろうけど、まあ、だからこそだろうなあと邪推するわけです。
 わたしは基本的に木の葉の里は如何なものかと思っているので、その里に対する狂気であった頃の自来也先生はまったくの正気であったのではないかと思うのですが、むしろ再不斬さんというか血霧の里的な狂気であったのかも知れんなあとも思ったりもする。しかしここまでノーヒントだと妄想もろくにふくらまんのだった。
 どう言った狂気だったんだろう。そして、それがどうしてあんな穏やかになってしまわれたのだろう。きっとなんかしらの切っ掛けがあったんだろうね。んで、その間も綱手とか大蛇丸とは切れなかったんだろうな。てことは、その切っ掛けに直接にしろ間接にしろ、そのふたりも触れたのだろうと思う。狂気から解放される自来也を、見ていられる位置にいたんじゃねえかな。実際見ていたかどうかは置くとして。特に綱手さまね。
 大蛇丸はそれを見ていたんならいいな。そいで、自分も染まずにいた里について、どんどんと適応して行く自来也を見て絶望したらいい。置いていかれた気分になったらいい。理解者だと思っていたのに全然別のものだったのだと気付かされたらいい。
 長じてそれが里抜けの遠因になったとかだといいよなー。
 わたし七班はサスナルなんだけど、三忍だとジラオロなんだよねえ。きっと大蛇丸さまがうつくしすぎるからさ。 
 大蛇丸さまは里の狂気だった頃の自来也が好きだったとかだと萌えるって話。

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