もうなんかいろいろとだめな具合でお送りしております。
そんなわけで習作みたいなもんを書き殴ってもよいでしょうか。
はたしてこれはサイナルなのかナルサイなのか、まぁ遠回しなサスナルには違いない(と思いたいだけかも知れない)のですが…orz
はたしてこれはサイナルなのかナルサイなのか、まぁ遠回しなサスナルには違いない(と思いたいだけかも知れない)のですが…orz
つい先日出会ったばかりの友人—と言っていいものか、まだよくわからないのだが—が、なにごとかを悩むように唸り始めたのは、ほんの2、3分前からだったろうか。それでも、出会ってからの短い間とは言えある程度把握したわかりやすい彼の性格を思えば、なにかを悩むには十分すぎる時間のような気がするのだ。
「あー…、でもなぁ…。やっぱり……いやいや、」
机に突っ伏して、ごろごろと額を転がしながら、彼は悩んでいる。それを目前にして、けれどサイには、それをどうにかする術がなかった。親しくなりたい相手が、なにかを悩んでいる時、一体どうすればいいのかなんてサイは知らない。原因追及をしてしまってもよいものか、しかしどうも、まだ自分の行動や言動は、不完全で危なっかしいものだと、目の前のナルトや、サクラに注意されてばかりだから、今ひとつ自信が持てない。
ふいに、ナルトが顔を上げた。
「…………あのさぁ、」
「なんだい」
「あー!やっぱ、なんでもねーってば!」
「……凄く気になるんだけどな」
「気にすんなってばよ、こまけーことは」
「気になるよ。ずっと隣でうんうん言われてたら」
「うっ…悪ィ、じゃあ、忘れてくれってば、俺ってば、ものすげーらしくねーことを言おうとしたから」
「………やっぱり、気になるんだけど」
言おうか言うまいか少しだけ迷って、サイは結局そう口にした。ナルトが、自分らしくないと思ったことがどんなことなのか知りたいという気持ちもあったけれど、それよりも、本当はナルトが、そのらしくないことを言いたいのではないか、なんて思ったからだった。
少し逡巡して、ナルトが口を開く。
「…じゃあ、さ、」
「うん」
「……………ウスラトンカチ、って、言ってみてくんねー?」
「…うすらとんかち?」
「……うん、とりあえず」
「わかった。ウスラトンカチ」
「……あー、なんつーか、こう、もっとにくたらしげにっつーか、」
「ウスラトンカチ」
「もちっと、低い感じで」
「…ウスラトンカチ」
「この、とかつけてくれねー?」
「…この、ウスラトンカチ」
「………………」
「………」
「……………」
「……もしかして、泣いてる?」
「……あのなぁ、こーゆー時は、黙ってるもんなんだってばよ」
「…………ごめん」
「…それから、」
「…うん」
「………このこと、サクラちゃんには言うなってばよ」
言ったきり、ナルトは、黙ってまた、机に突っ伏した。今度はもう、ごろごろとしたりせず、ただたまに、肩を少しふるわせる以外は、動かなくなった。
彼がなにを思って、サイにそう言わせたのか、そのことばにどんな意味があるのか、どうして注文を付けたのか、どうしてサクラの名前が突然出て来て、このことを彼女に秘密にしなければならないのか、そして、どうして今、泣いているのか。それらを伺い知ることが、サイには出来ない。まだ、サイは、ナルトのことを知らない。
声って、どんだけ似てるんでしょうね、サスケさんとサイ。
ほいでナルトがへたれててしょうがねぇなぁ…。やはり二部は難しいようです。
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女性
趣味:
ものかき・妄想・うたうたい
自己紹介:
・硝子細工の夢でもいいので、与えて欲しいものです。
・サスケスキー且つヒバリスト。
・東京生まれ湘南育ち京都在住。
・海がない生活なんて無理とか思ってたけどそんなでもなかった。
・盆地でなんて生きられないとか思ってたけどそんなでもなかった。
・No Music,No life.No Mac,No life.No サンボマスター,No life.
・妄想で動いています。妄想で働いています。
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